秩父・橋立堂の鍾乳洞内の石柱の正体は?

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埼玉県

秩父橋立堂の鍾乳洞行ってきました。内部は撮影禁止でお見せできませんが、進んでいくと、いくつか名前がついている石柱があります。気になったので調べてみました。


橋立堂の鍾乳洞はどうやって出来たか?

橋立堂(はしだてどう)でまず目を引くのは石龍山の岩壁です。橋立堂は武甲山の西の端にあって、約75メートル岩壁に建っています。

この辺りは石灰岩で出来ていますが、石灰岩は雨が降ると溶けます。石灰岩で出来ている岩龍山は急傾斜な部分があって、その急傾斜の割れ目が出来て、雨水(地下水)が浸透します。

そうして出来た空洞が鍾乳洞となりました。

橋立鍾乳洞は埼玉県内で唯一の観光できる鍾乳洞です。縦穴型というのも珍しく、高低差は30mあります。

内部は撮影禁止なので入口出口周辺を撮影ました。


出入口で200円払います。


入り口につながる階段も結構急です。


高低差がある梯子を登っていくと出口になります。ハァハァ登っていくと出口なので不思議な感覚になります。


これまた結構な傾斜を下って最初に入った場所へ戻ります。

 

橋立堂の鍾乳洞の石柱の正体は?

雨水で石灰岩が溶かされて出来た鍾乳洞ですが、鍾乳洞の石柱の正体は、

洞窟内のあちこちに滲み出る地下水、洞窟内を流れる地下水に含まれる鉱物分の沈殿などによって、新たに形成される化学沈殿物です。

洞窟生成物 (どうくつせいせいぶつ) と呼ばれています。

 

その生成物の形が
弘法の後ろ姿や下り龍の頭に似ていることから、昔の人が名前をつけたと言われています。

 

石になった龍の姿

札所28番石龍山橋立堂には、神仏が示す利益などを記した書物「観音霊験記」があります。

「悪竜は悟りを得て、洞内の石となった」という話なのですが、昔の人は鍾乳洞内の洞窟生成物にその姿を重ねたのかも知れません。

 

橋立堂のご利益は?

橋立堂は
馬頭観世音菩薩(ばとうかんぜおんぼさつ)が本尊です。

馬の守護仏として信仰されていますが、馬は昔の交通手段として大切なものでしたので、交通安全にご利益があるとか。

また、馬頭観音菩薩は、観音菩薩の変化身の一つです。変化身は仏が人を救うために姿を変えて現した姿です。馬の大食に重ねて、人々の悩みや苦しみを食べ尽くすといわれています。

 

ついつい鍾乳洞目当てで素通りしがちですが、秩父のアクセスはバイクや車が多いと思います。旅の安全を願って、お参りすると良いですね。


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