埼玉県所沢市・武蔵野坐令和神社にお参りすると、「魔神像」「武神像」が一際目立ちます。この像が何故建てられているのか?どんな意味があるのか気になったので調べました。
武蔵野坐令和神社のご利益
埼玉県所沢市にある日本一新しい神社・武蔵野坐令和神社、その御利益は
主祭神・天照大御神(アマテラスオオカミ)
ー日本の最高神。国土安泰、開運、勝運、福徳などのご利益があるとされています。
相殿神・素戔嗚命(スサノオウノミコト)
ーアマテラスオオカミの弟。厄除け、縁結び、開運
現代では縁結びや事業繁栄のご利益を願う人が多いそうです。
社殿内の天井には、キャラクターデザイナーで有名な天野喜孝による鳳凰の天井画があり、社殿のそばには彫刻家の土屋仁応作の狛犬が鎮座されています。
この神社は、日本のポップカルチャーの発信拠点である「ところざわサクラタウンの敷地内にあります。
何故「魔神像」「武神像」があるのか?
所沢市とKADOKAWAが取り組む「COOL JAPAN FOREST 構想」の一環とのこと。
「COOL JAPAN FOREST 構想」とは、
所沢市が取り組む、誰もが「住んでみたい」「訪れてみたい」地域づくりを進める構想で、文化と自然が共生した地域作り。 ※所沢市HPより引用
「魔神像」「武神像」のモデルは?
私は再放送で知っていますが、映画「大魔神」がモチーフです。1966年なので結構昔ですね。
腕を顔の前で交差させると、怒りの顔になるという設定は、パロディとかでよくネタにされているので、それで名前だけ知っているという人もいるかと。
大魔神の時代設定は戦国時代で、悪人が陰謀を巡らせて、民衆が虐げられると、穏やかな表情の石像(武神像側の顔です)が怒りの顔になって動き出し、悪人を倒すというストーリーです。
あんなデカい石像に攻撃されたら、どんな悪人も一たまりもありません。容赦ないです!
大魔神は一体なので、武蔵野坐令和神社にある二体は、穏やかな時の大魔神と怒っている時の大魔神にそっくりです。
大魔神のモデルもあります
大魔神のモデルは、「桂甲武人埴輪」(けいこうぶじんはにわ)です。結構有名な埴輪で、甲冑で多い完全武装の姿をしています。通常の大魔神に雰囲気は似てますね。
埴輪は、古墳時代を通して増えていきました。甲冑などの武具をかたどった埴輪は死者を守る役割があるそうです。
「魔神像」「武神像」のポーズの意味は?
これもお寺好きな人ならピンときたと思います。
金剛力士像の阿吽のポーズに似ているんですよね。
仏教の真言の一つで、阿吽のポーズ(阿吽の言葉)は、宇宙の始まりから終わりまでを表すとされています。
では、武蔵野坐令和神社の魔神像武神像もそのような意味があるのか!?よくよくみると阿吽の口やポーズとは微妙に違う気がします。お寺ではなく神社ですからね。
個人的にはデザインが好みなので、ポップカルチャーの守り神として親しまれていってほしいと思います。以上、武蔵野坐令和前にある「魔神像」「武神像」についてでした。
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