行田八幡神社のご利益・癌封じの由来は?

行田八幡神社は癌封じの神社として有名ですが、癌封じが有名になった由来を調べました。実際には様々なご利益があるようですね。
癌封じ・虫封じの由来
行田八幡神社のHPを読むと
秘法として伝承される諸病・難病とりわけ「癌の病」を封じる「癌封じ」などの特別祈願を執行している。癌封じは、癌の平癒、癌にならないように。転移のないように幅広い神徳がある。
とあります。
この封じ、大昔は病気は病魔として魔が持ってくると考えられていて、それを鎮めたり封じたりする神として行田八幡神社は「封じの宮」と言われ、崇敬されていたそうです。
虫封じの正体!?
行田八幡神社は癌封じが有名ですが、この封じというのは、虫封じの事だと思います。
HPにて虫封じというのは
日本では古来から、「疳の虫が騒ぐ」という表現があります。これは昔の人は寄生虫を見かける機会が多かったので、虫がついたとし、そういったものを虫と表現したとの説があります。
疳の虫(かんのむし)で調べると、医学の発達していない昔は、病気の原因は体内にいる虫のせいだと信じられていた。ということがわかりました。
行田八幡神社の虫封じの由来は
往古御神符は、柏の葉に種々の物を包みて封じ合わせたのでありますが、大化年間に至って紙を用いて封じる様になったという事が伝えられていますからその起因は古く、かなり神秘的な由緒が存しているということが伺われます。
この秘法が、継承せられてから既に数百年、この間一般祈祷者は市内、近在は申すに及ばず、遠く全国県外にまで及び、殊に近時老幼男女、遠近の別なく、大神を崇敬して神明の御加護をこいねがうもの益々多く、行田八幡神社の虫封御祈祷といえばよく世人の知るところであります。
というものです。
虫封じは子供の夜泣き、ひきつけをはじめ年齢関係なく、諸病・難病の封じの祈祷をするそうです。
要約すると
・病気は魔が運んでくるもの→神を祀って病魔を封じる
・病気の原因は体内にいる虫が騒ぐもの→虫を封じる祈祷
その2つの封じがあるのが行田八幡神社で、とりわけ難病である「癌」の封じ・病気平癒を願いに来る参拝者が多かったのではないかと想像します。
全国の八幡さまのご利益は様々
行田八幡神社はもちろん八幡さまが祀られている神社です。
八幡さまは「やはたのかみ」「ほんだわけのみこと」とも呼ばれる神様で、第15代天皇の応神天皇と同一とされています。
八幡さまは昔、武運の神様として信仰されていました。しかし全国にある八幡神社のご利益は全部一緒ではないですよね?現在では出世開運・学業教育・家内安全・厄災など様々です。
これは、多くの八幡宮では、応神天皇を主神として、ひめがみや母である神功皇后を八幡三神としてお祀りしており、また別の神様を祀る神社もあります。
つまり主神である応神天皇だけでなく、合わせて祀られる神様によってご利益の方向が変わるということです。
行田八幡神社のご利益を御祭神より考える
行田八幡神社の主祭神は応神天皇と、神功皇后です。病気平癒のご利益はすさのおのみことであって、主祭神ではなく、配祀神として祀られています。
以上から、行田八幡神社は神様のご利益から考えると様々なご利益があるとされ、神社の歴史から考えると、諸病や難病を封じるための祈願を長きに渡り行ってきた神社ということが考えらます。
病気がよくなるよう行田八幡神社へ
神社へ足を運ぶと目につくのが癌封の絵馬の多さです。それだけ癌の平癒を願う人が多いのですね。
昔と違って医学が発達した現代では、魔や虫が病気の原因とはなりません。「癌封じの祈祷や絵馬、お守りの効果はあるの?」と考える人もいると思います。
しかし、この世は全てにおいて人間の力で解決できることばかりではありません。地球全体・見えない世界を考えると、人間の力はほんのごく一部です。
心を素直に、大いなる働きをする存在を信じ、一心に祈ることは無駄ではないと思います。病気に苦しむ大切な人の事を想い、たすかりを願う心は受け取って貰えるものと思います。
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